321 なかったので建てた普通村
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【墓】 少年 ユーリー (gintetsu)
さて。答え合わせの時間だね。
【人狼ゲーム】
発言をベースに手順を進め、手順中に落ちて来た発言を基に手順を修正するゲームだ。
私がかつてゼロ戦のパイロットだった時、真珠湾攻撃から珊瑚海海戦を経て第二次ソロモン海戦、南太平洋海戦の勝ち戦を味わい、屈辱のマリアナ沖海戦からレイテ沖海戦へと転戦し、母艦「瑞鶴」が沈み地上勤務となった。
当時は兵器の質も量もアメリカに太刀打ちできなくなっており、出撃しても命からがら基地へと帰還する事だけで精一杯であった。
1944年の末には出撃する隊の100%が撃墜されたという報告も受けた事がある。
【墓】 少年 ユーリー (gintetsu)
一向に好転しない戦局の中、ついに我が隊にも特別攻撃の参加を募る指令が届いた。
・・・いや、「募る」と言う名の強要であった。
「賛同者は一歩前にでよっ！」
ろくに空母への着艦もできぬ上官から怒号が飛ぶ。
私は息を殺し、故郷の母、妹。そして幼馴染みのきぬゑの姿をまぶたに投影し、心のスイッチを切って、上官の要求には応じなかった。私は・・・
しかし、若い配属間もない新人パイロット達が上官の威圧に耐えられず、一人また一人と一歩前に出る。
出なければ生き延びれたのに…
そして…沈黙を続けた私は今も生きている。
もしかしたら私が人狼なのかも知れない…
【墓】 少年 ユーリー (gintetsu)
あれは確か1945年の鹿児島沖での出来事だった。
特攻機の護衛哨戒の任務についてた時、背後がグラマンF6Fの8機編隊が奇襲をかけて来た。
私は若い特攻隊員の命を守る・・・
いや、守っても命は散るのだからどう表現すればいいのやら…
瞬時に操縦桿を引き上げ急上昇を試み、敵の4機を引き付ける事に成功した。
そのまま「木の葉返し」を決め1機撃墜すことに成功した。
しかし、その結果、残存する敵との距離が近くなりすぎ昇順が合わせられなくなってしまった。
【墓】 少年 ユーリー (gintetsu)
そこでやむを得ず地上3000メートルにも関わらずバトロイド形態に変形した。
自由落下が始まる直前にビームサーベルを抜き、グラマン2体を一刀両断にした。
「残る一機はどこだ!?」
研ぎ澄まされた感覚が自由落下すらストップモーションに感じさせる。
【墓】 少年 ユーリー (gintetsu)
そこに突然、誰かの意識が私の中に入ってくる。
「…だれだ!? ハマーンか？ ロザミアか？」
かつて私と激戦を繰り広げたニュータイプ達の亡霊が私の心の柔らかい所をザラっと撫でる。
しかし、それはララァであった。
ララァは残る一機の方向を指差し、射貫くように微笑んだ。
しかし、距離がありすぎる。
ゼロ戦の20ミリ機関砲では破壊するには遠すぎる距離だ。
【墓】 少年 ユーリー (gintetsu)
私は迷わず、波動砲を打つことに決めた。
「沖田館長っ！ 波動砲発射許可をお願いしますっ!!」
背後に座る艦長へ激しく叫んだ。
「うむ。波動砲を打つのはオマエだっ！」
感動した。
生まれて初めて波動砲を撃たせてもらえるなんて…
「ターゲット・スコープ、オープン！」
「波動砲発射5秒前、4・3・2・…」
「発射―っ！」
見事にグラマンを仕留めることが出来た。
その間、時間にして7秒位だったと思う。
【墓】 少年 ユーリー (gintetsu)
特攻隊員の乗る機体はグラマン4機になぶられつつもまだ飛行を続けていた。
私はバトロイド形態ではラチが明かぬと思い、ファンネルを射出した。
ハラ減った。ラーメンくってくるー
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