詩織さんの中には様々な“こころ”たちが住んでいました。冒険心、恐怖心、怠惰心、etc…そして、好奇心。その中でも特に強いこころはそれだけで一つの生き物、人格のように「自己」を持ち始めました。ついにそれは詩織さんを越えて時折“そと”に出てくるようになりました。やがて、彼女には名前が与えられました。エメット、と。