諸君!
私は子爵ウィリアム=エッフェルハイツ。この土地を管轄する貴族だ。人里離れたこの村での生活はさぞ窮屈だろう、しかしこれから、この村を一大都市へと発展させる所存だ!
……もちろん、異論は無いだろうね?
その上で、一つ気になる噂を聞いた。
私の爵位が向上し、人々により豊かな生活を与えることのできるこの好機を、崩そうとするものがいるのだ!!
だが案ずるな。噂はただの噂だ、真実であるはずがない。その噂とは…【人食い狼が出て、この村を滅ぼそうとしている】という、いたって下らない噂だ。気にするに至らん。
…が、これは狼の名を使った殺人予告であるとも受け取ることが出来る。
そこで、だ。私が直々にこのような田舎の村へ出向いて来てあげた理由を説明しよう。
それはずばり【狼の噂の真相を確認し、この村が安全であることを上層会議へ提出すること】にある。そうすることで、私の株も上がり、伯爵への近道となるだろう。
自分の名誉のためだけではない。この領地をより活性化させるためにも、私は上層会議において発言権を得なければならないのだ。
つまり、私の爵位の向上は、等しく貴様ら庶民の生活レベル、そして文化の向上に比例する。
理解して欲しい……。
異論は、ないね?それでは私は少し村を出る。また戻るので、それまでに狼についての噂や情報を集めておきたまえ。私の調査がスムーズに行くよう、庶民は貴族の手足となり手伝うのだ、わかったね?
諸君、ご機嫌麗しく。
……さて、挨拶もそこそこに仕事にかかるとしよう、ハム?君は何をいっているんだね。
子爵様。村の発展についてですがよい方法を考えましたよ!!
「人喰い狼」の噂を逆に利用して、「人喰い」ではなく「賢い狼」などと紹介して村の知名度を高めるのはいかがでしょうか?
否定したいわけでは、ないのだよ。
理解してくれたまえ……。
しかし、学徒バーニィ、君が積極的に村の開拓、発展を願っているということは心にとどめておくよ、素晴らしい。
そこまで言われるなら子爵様にも食べていただきましょう。百聞は一見にしかずですよ。[ニヤリ]
ドネルスさんお手伝いをお願いいたします。
[…は、にやりと笑い、]
子爵どの、猪は、雑飯などで育つ豚より健康かつ風味があって味が良いとされてるんだぜ?さらにハムとなれば燻蒸されてるんでクセも抜けてる。ブランド豚に勝るとも劣らねえと言われてるんだぜ?
と言うわけで、あぶっている。串に差してっから適当に取ってくれや。
おはよu……って、なんだね、その変な作戦は。私は断じて食べないぞ、そして爵位ある私に男爵芋とはなかなか面白い冗談ですね。
……ま、まぁ。一口だけなら、庶民の味に付き合ってあげなくもない。
……?!
ま、待て、厨房で調理師が作るのではなく、ここで貴様が作るというのか!?
じ、冗談じゃない!そんな恐ろしいものを口に入れられると思っているのか!?
[…は、村外れで、{6}を手に入れた。]
1 ニンジン 4 タマゴ
2 ミルク 5 はっぱ
3 キノコ 6 根っこ
ドネルスさんそれはアウトですよ!!ハムでイモを巻いて根っこで縛って焼くんですよ!!僕も食材とって来ますよ!!
[…は、村外れで、{5}を手に入れた。]
1 ニンジン 4 タマゴ
2 ミルク 5 はっぱ(コカ)
3 キノコ 6 怪しい肉
・・・はっぱ(コカ)・・・
アヒャwヒャwヒャwヒャwヒャwwwwwwwww
このはっぱwwwwwwwウメェwwwww
ウメェよwwwwwwwwwwwドネルスさんwwwwww