実を言うとわたしも数回しか食したことがないのだが。アブラーゲは東洋帰りの商人が売っていた物でな、なんでも狐の神に捧げる神聖な食べ物らしい。表面はサクサクとしているのに中はふわふわで……焼いても汁物に入れても良い、とても美味な食べ物なのだよ。