書を識る者よ。月を名に冠するその娘を、何故そのように問い詰める意味があると?我等を導く者が愚かであったならば仕方無し、しかし我らが同胞なる賢しき者が偽っている可能性もありましょう。魔の者がそれを見極めることを易にする問い掛けは感心しませんわ。貴方からの流浪の方への問いも、同様に。紅炎のガルシア、貴方が敵で無くて安堵しましたわ。【私の水面には、裁きの剣に貫かれし者の行方は映りません】。