ザーッ、ザーッ
[1人だけが残される中、またあの無機質なノイズが響き渡る]
ーいやはや、実に面白いゲームだったよ。さて、それでは君の脳に埋め込まれてるICチップ、いや、正しくは小型爆弾だな。それを爆発させてこのゲームは終了だ。おめでとう、そしてお疲れ様と労いの言葉をかけてあげよう
[残された1人の顔が驚愕に染まる。待て、そんな話は聞いていないと。生き残る為にやってきた今の努力は一体なんだったのだと]
ーそんなの君が人間じゃないからに決まってるじゃないか。全く‥最後まで全員を欺けるほどの頭脳があるというのに、どうしてそんな簡単な事さえ分からないのか‥‥
まぁいい。もう終わりだ。君は人間としては絶望的に不幸なだけの存在だったが、ゲームの道具としては中々に良い存在だったよ。それじゃあバイバイだ。くっくっくっく‥‥
[必死に抗弁を垂れる哀れな生き残りだったが、乾いた破裂音のようなものが聞こえたと思うと、半壊した頭の中から脳をブチまけ、呆気なく彼は絶命した
そして館の扉の鍵がカチリという音を立てたー]