愛書の文字たちが騒ぎ出したようだな。感じる…異端な者の足音が背後に近づいている…。我はこの村に狩たる守り人がいない故第三の目を秘めし者達は闇の力を見極めしその瞬間<とき>まで密かに生きながらえるべし、と考えるが…。嗚呼、月が美しい…。満月は時に人を惑わし、異端な者を隠すという。呪われた村に閉ざされた我らに救いの手を…。