「ーこの中の何人かとの契約を切りたいと思う」
[そこまで言うと一仕事終えたようにホッとした顔をする。分かりやすいように言うと、早い話がリストラだね。と朗らかに言い出す始末だ]
[一様に静まり返る事務所。唐突な宣言に全員が顔を強張らせながら三好に視線を送るも、惚けた表情をしている]
「あ、でも辞めて貰うのは私の一存で決めてしまうのはあまりに可哀想だからね。みんなで決めて貰おうということにしたんだ。何人辞めて貰うかは分からないけど…とりあえず、またしばらく維持出来る程度に落ち着くまでは辞めて貰うことになるかな。悪いんだけどみんな頑張ってね。それじゃっー」
[最後には我関せずと言った無関心な態度で捲くしてると、忙しい忙しいと呟きながら事務所を出て行ったしまった。あとに残るのは静まり返った空気だけだった]
(#1) 2015/09/05(Sat) 23:15:13