この列車は新たな物語を求めて間も無く出発いたします。ご乗車ありがとうございました。[眠っていたかのように動きを止めていた列車の前照灯がつくと眩い光りを放つ。その光りが前方の宵闇をともし、列車のヘッドマークの羽ペンが煌めいた。列車は警笛一つ鳴らし、出発の時を告げた]