[遂に最後の処刑先が決まるー
もうあとは祈るしかない。当たれば2人で脱出が出来る、だがもし外れれば‥‥
その時、2人の内の1人が一瞬笑みを零しそうになった姿が目に映った。今まさにアイアンメイデンに閉ざされそうになっている1人は絶望に顔を染めたがもう遅い。もう幾度となく聞かされてきた、皮膚が、肉が骨まで貫く生々しい音と断末魔が館に響き渡り、そうしてまた一つ首がアイアンメイデンからゴトリと転がり出てきた
残された2人の内の1人は死人が鍵かどうか判断出来る能力がある。いの一番に首に駆け寄って確かめる。だがもう1人は立ち尽くしたままだ
生首の正体を確認しているうち、能力者の彼女もみるみると顔を青ざめていく
そして事実を知ってしまった瞬間、反射的に背後に振り返る。
彼女が最後に見たものは、人ではなく眼前へと迫るバールのようなものだったー]
(#0) 2014/04/20(Sun) 01:26:37