「信頼された喜び」で泣くって、まんま占い師に通じそうだな。
終盤、メロスがセリヌンティウスの使いに「走るのをヤメろ」と言われて叫ぶシーンがある。この言葉は、メロスが未だに走っていることが前提となっている。メロスは伝言を聞いて、セリネに信頼されている事を実感し、歓喜の雄叫びを上げる。このシーンが凄い泣けるんだが。
この回りくどい言い回しが、感動を増大させたのでは、と今思った。ストレートに教えるよりも、自分で気付かせる方が説得力が増す、というアレだな。「メロスを信じてる」よりも「走るのをヤメろ」から演繹させた方が効果的だ、という話。