噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
っ……い、イリスさん……そんな……。
やっぱり、この村にも……狼、が……。
【……ごめんなさい、機械を持っている人は、もう少し名乗り出るのを待ってほしいの。】
もう一人の、了解が出たら……お願いする、わ……。
ところで、フィグネリアには自分が村人だってのを証明し合える奴がいるんだな。
これで少しは安心だ。流石に7人全員を疑ってたらマジでおかしくなっちゃうからな。
介護?!ちょっと!もっと男がしっかりしてもらわないと困るわよ!!!
ここ電話はあるのかしら?!
警察か国防省に連絡したほうがいいんじゃないの?!
っわわ、鳩さんが仮死状態になってた……!
あ、イリス……。
……負けない。あたし、負けないんだから。この村を守るの!
表で発言するのは夜が明けてからにするね。
占いさんのCOを遅らせたんだね。どーしよっか?全員発言するの待ってからさせるか、潜伏してもらうか……なのかな?
私が出てみても面白いかもだけど、明日まともに発言できるかどうか……。
そうなの……お疲れ様。
そうね……でも、ロランの言う事も一理あるわ。
0時になったら、出てくるように言おうと思ってる。
判断材料、必要だものね……。
あまり時間がないけど、何か意見があったら教えて……。
あと、あなたが名乗り出るタイミングも、決めないといけないわね……。
さっき、はごめ、んなさい…取り乱、して…………!!
ああ…イリスさん、なん、で…こんな、のおか、しいって言っ、たのに…
(口から血を滴らせながら、肉片をペッと吐き捨てて近づき)
生きるタメなんダ……俺たちは…人に忌み嫌わレル存在なんだ……。
問題ないよ、食物連鎖だモん……ダから、仕方なインだ……。
食わなきャ死ぬ、こノ呪われた血は……。
自首、スルの?ここで、白状したら……
だ、ダメだよ!!エレオノーラが殺されちゃう!!(駆け寄って目を見開いてそれを阻止しようと説得試みて
辛いなら…仕方ナいけど……生きて…ほしいよ……。
>>10ドミニカ
(バタン!と宿に戻ってきて)
ま、待って……ッ、ドミニカさん……エレオノーラのこと、疑ってるの…?
村の仲間なのに……ッ…。
>>11フィグネリア
信じるよ……それが嘘なら、と考えちゃうけど……。でも…ごほっ……げほ!
でも……もう一人の共鳴する人に確認を取れば嘘だってバレちゃう。
そんなリスクある嘘ついて、嘘だってバレたら……疑われて処刑される可能性が高まってしまうと思うんだ……。
だから信じるよ……僕は…信じる…!
だから……言うよ…。
【あの機械は僕の家に送られてきた】んだ。送られて来た日に、対象を僕にして試したから使い方は大丈夫。
そして結果を……言うよ……。
【ドミニカさんは人間】だった。
喉が痛くて発言の最後が聞こえなかったみたいだから、もう一度言うよ…。
【機械はドミニカさんが人間だったことを告げた】よ、安心した……。
嘘……ついちゃったよ……。
エレオノーラ、俺ハもう……引けナクなった……。
許シて…君が村に真実ヲ話すと言うなら…俺は最後まで生き残っテみせル……。
共に生きル道を選ぶナラ、必ず守ッてみせるよ……。
うう、ごめんね。すれ違いまくっちゃってるね……。
私は明日起きたら、機械は持ってないってことを言おうと思ってる。ロラン出てきたし。もし持ってるって言ったほうがいいなら、そう教えてくれると嬉しいなぁ。
あたし自身のCOについては、まだ決めてないけど……。
カーシャ、おはよう……。
……まだ、ロランさん以外に機械を持っている、という人は出て来ていないのね。
もし、カーシャが起きて、この声を聞いて……その時に、機械を持っている、という人がロランさんだけだったら……送られて来たって、言ってみて、くれるかしら……?
全員の宣言が確認できた時か……明日……撤回してもらうから……。
もちろん、独断で、別の行動をしてもらっても、大丈夫……私も、正しい判断してるか、分からないから……。
おはよう、フィリア!今発言しようとしてたところよ。
持ってるとすれば、私は誰を占ったことにしようかな?
時は少しさかのぼる…
うおお…年賀状が書き終わらない…去年のうちに済ませておくべきだった……
「ピンポーン」
なっ、まさか…追加の年賀状か⁉もう勘弁してくれ…
…年賀状ではなかった。見慣れない機械と、手紙が一通。
『ユーリー・○○○氏
国の厳正なる審査の結果、上の者に狼かそうでないかを占う機械を送る事が決定いたしました。検討を祈ります。
国防省』
…ってこれ、昼間に看板に書いてあった奴か⁉ってことは、【他人が狼かそうでないかが分かる装置の持ち主は俺】ってことだな!
さてさて…説明書によると、判定をするには対象の所有物が何か必要、と。俺が機械の持ち主だってことを悟られずに誰からどうやって頂戴しようか…お?
『……明日、の、今頃、村の誰かを………嫌っ!』
おーいお嬢さん、手袋落としましたよっと…あぁ、いっちまった。
うーむ。今日はもう誰にも会えそうにないし…試しにこれで占ってみるか。
こっちに手袋を入れて、情報を入力して、レバーを下げてスイッチオン…と。おっと、急にスロットが回った!
『エレオノーラノ 判定ヲ 開始シマス』
ピコピコピコ…ジャジャーン!
(場違いなほど豪華なBGMとともに、狼のマークが揃う)
な、もしかして……【エレオノーラは人狼】なのか⁉
はやく皆に知らせないと!おーい‼
こん、にちは。
ドミニカさん、ごめ、んね。私、1人でいたから、証明なん、て、できないよ…。
でも、その、薬は返して…毒薬とか…えっと、危、ない、薬?じゃないから。
必要なら、今すぐ目の、前で飲んでもいいです…
…と言うか、2日は持たないから返して下さい…
ひぐっ……
[驚き慌てて後ずさる]
生きる、ためでも、ずっと暮らしてきた、みんなを襲うなんて…やっ、ぱり、私にはできないよ…
いっその、こと、心も狼だった、ら、良かったのにね…あはは…
『RP村っていいよね』
枦衣「そりゃあんたはね」
『狼が自首してもいいなんてこっちもやりがいが…』
榴香「相変わらずだねー…」
『いや、もうネタが尽きるまでこう言う人でいいかなって』
榴香「うわー言っちゃったー」
『と言うか狼のささやき喉おかしくないこれまさに雑談喉です』
榴香「いいじゃーん、幸せでしょー?」
『いや二匹だからさぁ…』
榴香「むー」
あたしったら昨日はぐっすり眠っちゃって。みんなおはよー……あれ?イリスが……イリスが……っ
寝てた分、一気に喋るよ。
【フィグネリアの共鳴者COを確認】したわ。
人間だって……信じてもいいの、かな?
【ロランとユーリーのCOも確認】……ね。
二人が嘘つきだなんて信じたくなかったな。【機械の所有者は私】。それでね、昨日はニキータに合わせたの……【ニキータは人間】だって。
ちょっと……落ち着いてくるね。
イリスに供えるお花も探さなきゃ……。
ごめんなさい、黒出ししたほうがいいかとも思ったけど……更新までに顔出せなかったら、よくわからないまま吊りにかけちゃうようなことがあったらいけないから。
『さて、ここでの問題は占われちゃったっぽいボクがCOしちゃうと一気に占師があれなことですが…まいっか。RP村だし』
木葉「えっ」
ニンゲンに情が芽生エテしまッたンだね…………。
君ノこと……守ってあげルよ……俺が、「獲物」を捉えて持っテくるよ、君ガ襲わなくテ済むように、君が泣かなクて済むように……。
ロラン…あなた、と違って、私はずっと先祖の代、からこの村、に住んでる、んだよ?
獲物なんて、思えない、よ…
……少し、整理して見るよ。
(手帳を開き)
年末、最後の日に、僕たちは狼騒ぎの噂が強まって来たことに気付いた……。
そして、昨夜……元旦の夜中に、一人の犠牲者が出た。
げほっ…ごほ…。
僕とユーリーさん、カチューシャさんの三人は【狼かどうかわかる機械】を手に入れたと公表したけど……そのうち二人はどうやら嘘をついている、というのが村の状態……かぁ。
お願いだよ、みんな……【僕を信じて】ほしい!