[悩みすぎて、クラッシュしたらしい。
が、テーブルにぶちまけるような大胆なことは出来ないので、
流し台に。]
ふぅ……。
ふむ。
エムという生物は、支配されたり道具のようにに扱われると喜ぶと聞く。
これはコーヒーは、イヴァンにぶちまけるべきだったのか?
しかし、人に飲み物をぶちまけてはいけませんと、母親は言っていたぞ。
やはり流しにぶちまけて正解といえるんじゃないか?
いや、だがケース バイ ケースという言葉もあるらしい。
となると……
[去り際に、イライダたちの会話が聞こえたらしく、またブツブツブツ**]
コーヒーにこれいる?
[…は興味がなさそうにミルクの入ったポットを差し出した]
手が滑ったらコーヒーに入れる前に中身がこぼれるかもしれないね
男は考えた。
自分は、一体いつからそんないぢられ設定になったのだろう。
そういえば、設定と言えば、このト書きのような部分は、実際に音声で発しているのである。
なるほど。
奇怪な人たちが多いね。退屈しないのはすごくいい事だけど。
イヴァンはご主人様っていうよりはお兄さんでいいんじゃないかな?
下克上も嫌いではないよ。
むしろ燃えるね?
まぁコーヒーはブラックだよね。
苦くて美味しいよ。
レイスはいい子だな。
混ぜたらダメ?
じゃ、交互に飲んでみたらどうかな。
わずかな時間に、
ご主人様が出来て、
母さんが交代して、
自分自身は弟になったぞ。
今日、この場所こそが、弟の人生のターニングポイントなのかも知れないな…