怖さならば、私は重々理解しておりますわ。誰が味方かも判らぬ孤立無援の絶望の中、もがいた末にようやく掴んだ手が狼の手だった事もあります。「貴方が村なら味方は此処にいる」「信じてもらえる事を信じて欲しい」そう言われて、信じてもらえる事を信じきれず閉じ籠もってしまった事もありました。……そんな昔語りは余談ですね。でも、少なくとも私は貴方に経験を重ねる事はできます。「拒否される怖さ」と同時に、私が「拒否してしまう怖さ」を知っている事だけは私からもお伝えしておきましょう。