「0時前だったかな。ちょっと話をしたくてエリザの部屋に行ったよ。その時はエリザの体調が悪くて話は出来なかったんだけど……。えっ、その……借金の話よ」
-容疑者A ヘレン-
「私は見てしまったのです。4日0:15に、ソニア様がひそかに冷蔵庫からプリンを持ち出していった一部始終を――――!」
- 参考人セリア -
○月2日
セリアが用意してくれていたケーキを食べた。数時間後に吐き気と眩暈に襲われる。彼女が薬を買いにいってくれたけど、なにか変なものでも入っていたのだろうか。
○月3日
ヘレンが金を返す期限を延ばしてほしいと頼みにきた。私は気分が悪いのだ。それどころではないと追い返した。冷蔵庫にいつものように二つ用意されてあったが食欲がない。もう一人にあげよう。
○月4日
[日記は破られている]
- 被害者エリザの日記 -
@「エリザ」は誰かが死ぬと分かっていた。
A「エリザ」の悲鳴が聞こえた。
Bプリンは「二つ」用意されていた。
C死んだのは「エリザ」なのか。
A.双子の妹であるエリサをエリザが殺した。
(・ω・)キリッ
「そういえば2日だったな。厨房にあったケーキをつまみ食いしようとしたらセリアに止められたんだ。」
- 参考人デビッド(デイビッドじゃねぇよ) -
「そういえば、ソニアとデビッドが車で出掛けるの見たな。ん?確か1日の午後だったと思う。」
-目撃者 リュー-
「リュー坊ちゃんは、亡き父上の遺産を学術書やライトノベルを保存用観賞用読書用と買い集めるのに湯水のように使用していたためエリザ様といつも揉めておりました。
3日、夕食の後にお二人はいつものように揉めておりました。
」
- 参考人 ソニア -
(バーニィの叫び声が聞こえたような、気がしただけだな)
「その日はソニアがどうしても、と言うので駅まで送ってやったんだ。何か急ぎの用事があったようだよ。詳しくは聞いていない。」
- 参考人デビッド -
「エリザと揉めてたのは、お金の使い道じゃなくて、次に何のラノベを買うか、だよ。趣味が同じだったんだ。むしろ、ソニアの方がエリザと揉めてたんじゃないかな?理由?バーニィだよ。2人ともバーニィに首ったけだからね。…あれ、そういえばバーニィの姿が見えないね。どこ行ったんだろ?」
-参考人 リュー-
「はい、エリザ様には特製ケーキを焼いておりました。鉄分やビタミン剤を多く取り入れた美容メニューでございます。ドラッグストアに行ったのもそのためですの。
……そういえば、デビット様がバーニィ様のお部屋から出てくるのを目撃しましたわ。確か、3日のお昼頃でしょうか。デビット様はひどく動揺した様子でしたが―――バーニィ様の悲鳴?いえ、私は聞いておりません」
- 参考人セリア -
【目撃情報まとめ】
1日午後 ソニアとデビッドが車で出掛けるのをリューが目撃
2日15:00 ドラッグストアで慌ただしい様子のセリアをジャネットが目撃
2日時間不明 厨房でデビッドがつまみ食いをしようとしてセリアに止められる
3日昼頃 バーニィの部屋からデビッドが出てくるのをセリアが目撃
3日夕食後 エリザとリューが揉めてるのをソニアが目撃
3日23:50 ヘレンがエリザの部屋へ入っていくのをリューが目撃
4日0:00 ソニアがエリザの悲鳴を聞き部屋に駆けつける
4日0:15 ソニアがプリンを持ち出すのをセリアが目撃、その後食べてるのをリューが目撃
「ああ、それで間違いない、バーニィの悲鳴を聞いて娯楽室に駆けつけた時にはもう…。6日の深夜だ。はっきりした時間は覚えてない。」
-第一発見者 リュー-
お邪魔します!あ、夕刊を届けに来たよ〜。
【謎の悲鳴?!新たな証言現れる】
貴婦人エリザの元に謎の予告状が届けられて以来、次々と怪奇な事件が起こっている。その謎を解き明かす情報を、読書好きリューから得る事に成功した。どうやら、6日の深夜に彼はバーニィの悲鳴を聞いているそうだ。
バーニィと言えば、3日の昼頃に彼の部屋からデビットが出ているという目撃証言があるが...デビットが今回の事件の鍵となるのだろうか?我々はデビットの後を追う事にした。我々の情報によればデビットは今夜、ジャネットのパーティに出席するそうだが。
-リポーター ネイ-
「おいおい、それじゃあんときの…。いやな、俺は6日の夜にバーニィの声が聞こえた気がしたんだよ、そうか、あの悲鳴は…。ふん、まぁバーニィがああなっちまうのは必然だったんだよ、そういうことなんだ。あいつは女癖が悪かったんだ。誰かに恨まれていたって特段驚くことじゃないぜ。」
- 第二発見者 デビッド-